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生活保護のこと
皆さん、こんにちは。
 ブログを書くのは2ヶ月ぶりですが、この頃生活保護が晒し者のように報道されていますが、ひどいですね。
こんなに生活保護のことが話題になるのはめったにないことですね。偏った報道には憤りを覚えますが、改めて生活保護について、皆で考えていくには絶好の機会ではないかと思っています。
 いろんな議論をすでにあちこちでいろんな方がされているみたいなので、おさらいみたいなことをここで言ってもしょうがないので、ちょっと違う視点で語れたらと思っています。ひょっとしたら今から書く話も出ているかもしれませんが、少なくとも私はまだそういう記事に出会っていないので、お話します。
 ずばり日本人は変わってないよね~ということです。皆さんもよくご存知のように「働かざる者は食うべからず」が未だに日本人の気持ちのなかにはあるということですよね。とくに働ける世代の生活保護受給には納得がいかないよ、です。今やあの大阪の西成地区においても7割くらいが生活保護を受給しているとのことですが、もちろん昔のように日雇いの仕事がなくなったからだなどの理由はありますが、当然ながら仕事が急になくなったわけではなく、徐々に仕事がなくなったと聞いています。じゃあその間になにか手立てはなかったのかと思うんですね。
 働く世代にも生活保護をという施策緩和は麻生政権の時だったと思いますが、あの時は湯浅誠さんたちの反貧困の支援者が行なった日比谷公園の派遣村もありましたね。ご存知のない方もいると思いますが、あの時に希望した130人前後の方々の生活保護の受給が全員認定されています。その中にはもちろん働ける世代も多く含まれていました。当時より生活保護受給を申請するにあたって、ひとりで窓口申請に行っても追い返されることを懸念して、派遣村や労働組合はそれを防ぐために支援者を同行させて申請を受理させました。よってたくさんの働く世代の受給につながった経緯がありました。
 結局ですね、本来の労働支援などではなく、「目の前の困窮を救うために、生活保護しかない」と考えての行動だったと思います。生活保護というのは最後のセーフティネットである視点が抜け落ちていたと思いますね。生活保護を受給するということは何か?つまりそれはある意味では貧困を固定化するということだと考えます。私は当時から今もそうですが、何が反貧困なのか、労働組合とは何かと、とても疑問をもっていました。
 その結果、高齢者だったり、病気だったり、ひとり親だったりなどで、本来生活保護を受給すべき人達がなおざりにされてしまった。それまでもおざなりにされていたのに、さらに受給の道のりを遠ざけてしまったと思います。一連の運動は日本の生活保護の補足率を固定化してしまったわけですね。
 と思っていましたが、なんと世間は広い、否、狭い?先日こんな記事を発見しました。

◆平成24(2012)年5月18日 中日新聞 夕刊
 一宮のホームレス支援施設 7割就労 自立の宿 生活保護 1億円超抑える効果
 生活保護費の増大が地方自治体の財政を圧迫する中、ホームレス支援に取り組む愛知県一宮市の民間組織「のわみ相談所」の一時宿泊所が成果を挙げ、注目されている。昨年は利用者の七割が生活保護を受けずに自立し、一億円以上の抑制につながった。相談所は、二十日に名古屋市昭和区の中京大で開かれる日本居住福祉学会で活動内容を発表する。
 平日の夕暮れ。一宮市松島町の一時宿泊所内の食堂で、老若男女が手作りの弁当を囲んで談笑していた。元利用者で現在はアパートで暮らす男性(68)は「語り合える仲間が多いので楽しい」と話す。職も家も失い車中生活をしていたが、宿泊所を利用した後に大工の経験を生かした仕事を再開した。一時宿泊所は中古の住宅や事業所を改修した相部屋で、食費込みの利用料は月二万円。仕事のない人からは無理に取らない。慢性的な赤字は企業や団体からの寄付金や助成金でカバーする。一九九八年の設立当初は資金繰りに苦しんだが、活動が認められ財団などからの支援が受けられるようになり、規模も拡大した。相談所が運営する四カ所の一時宿泊所を昨年利用した百十人のうち、七十二人が就労先を見つけ、生活保護を受けずに済んだ。相談所の勧めで職業訓練を受けたり、活動に賛同する一宮市の人材派遣会社が採用に協力したことが自立者の増加に結びついた。この七十二人が一宮市から生活保護を受けたと仮定すると、アパート入居費や生活費などで少なくとも年間一億二千五百万円かかる。この部分がそっくり浮いた計算だ。所長の三輪憲功(のりかつ)さん(65)は「つらい境遇を経験した人が一時宿泊所で共同生活することで、社会復帰への意欲を取り戻している」と分析する。名古屋市から、協力者がいる一宮市に拠点を移し六年目。雇用情勢の悪化を受け、利用者は低年齢化している。今月中旬には所持金ゼロの男性(29)が岐阜県大垣市から徒歩で訪れた。一時宿泊所で数日過ごした後、相談所と連携する企業の面接に合格して寮に移ることができた。三輪さんは「生活保護は重要だが、乱発しても税金を浪費するだけ。学会では、多くは大都市にある一時宿泊所を増やして利用者に寄り添った方が自立につながると訴えたい」と話す。


 私は上記の記事を読んで、とても嬉しくなりましたね。そうです、生活保護は税金です。本当に必要な人たちに生活保護を受給してもらうために、私達は何をすべきか?ようやく考える時期が訪れたんです。いい機会です。この際しっかり、国も自治体も一緒になって生活保護のあるべき姿を考えてもらいたいものですね。
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by mothertoikiru | 2012-06-08 19:29 | 生活保護